ロードバイクのタイヤ選び完全ガイド:新旧ETRTO規格とワイドリム・ナローリムの違い

この記事は約4分で読めます。

ロードバイクの性能を最大限に引き出すためには、タイヤとホイールの組み合わせが非常に重要です。特に、新ETRTO規格と旧ETRTO規格、そしてワイドリムとナローリムの違いを理解することは、ライディングの質を大きく左右します。本記事では、これらのポイントを徹底解説し、ボク自身の体験も交えながら最適な組み合わせを考察します。

1. ETRTO規格とは?新旧規格の違いを解説

ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)は、タイヤとリムのサイズや互換性に関する規格を定める団体です。ロードバイクの世界では、新ETRTO規格と旧ETRTO規格が存在し、それぞれ異なる基準でタイヤとリムのサイズを定めています。

  • 旧ETRTO規格: 主に15mmのナローリムに対応した規格で、長年にわたりロードバイクの標準として使用されてきました。
  • 新ETRTO規格: より広いリム幅(19mm以上)を想定した規格で、近年のワイドリムの普及に対応しています。

新旧規格の違いを理解することで、自分のライディングスタイルやバイクの特徴に合ったタイヤ選びが可能になります。

2. ナローリム vs. ワイドリム:リム幅が与える影響とは?

リムの幅は、タイヤのパフォーマンスに大きな影響を与えます。同じタイヤサイズでも、リムの幅が異なると、実際のタイヤの幅や乗り心地が変わってきます。

  • ナローリム(15mm): 旧ETRTO規格に準拠し、軽量で空力性能が高いとされています。特に25C以下のタイヤと相性が良く、レース用途で広く使用されています。
  • ワイドリム(19mm以上): 新ETRTO規格に基づき、より広いタイヤ幅をサポートします。25C以上のタイヤを装着した場合、接地面積が増え、安定性や快適性が向上します。

3. 25Cタイヤとリム幅の最適な組み合わせとは?

25Cタイヤは、現在のロードバイクにおいて最も一般的なサイズです。このサイズは、ナローリムとワイドリムの両方で使用されていますが、それぞれの組み合わせには違いがあります。

  • 15mmリムでの25Cタイヤ: タイヤの実際の幅は25mm程度に収まり、軽快かつレスポンスの良い走行感が得られます。レース志向のライダーにとって理想的です。
  • 19mmリムでの25Cタイヤ: 実測値では25.5mm程度となり、乗り心地が柔らかく、路面のグリップ力も向上します。長距離ライドやツーリングを好むライダーに最適です。

4. ボクの体験談:タイヤ交換で気づいた新ETRTO規格の実力

ここで、ボク自身の体験を共有したいと思います。ボクは、内幅20.3mmのワイドリムに旧ETRTO規格のVittoria CORSA G2.0 25Cタイヤを装着していました。乗り心地が非常に良く、このタイヤに満足していたのですが、走行距離が増えるにつれタイヤが劣化してきたため、新たにPanaracerのアジリストDURO 25Cを購入しました。

ところが、このアジリストに交換してみると、今まで使っていたCORSAよりも明らかに細いことに気づきました。そこで初めて、アジリストが新ETRTO規格に基づいていることを理解しました。

内幅20.3mmの場合約25.5mm

ちなみに、ボクのロードバイクは10年ほど前のモデルで、グラファイトデザインのメテオを使用しています。当時は23Cが主流だったため、太いタイヤを装着する際にフレームとのクリアランスが心配で、実際に現物合わせをする必要がありました。

この経験から、新ETRTO規格のタイヤにおいては、28Cが旧ETRTOの25C相当であることがわかりました。特にボクのバイクのように古いモデルを使用している場合、ワイドリムであれば、新ETRTO規格の28Cタイヤまで装着可能であることを覚えておくと良いでしょう。旧ETRTOの場合は、25Cまでが安全な選択となります。

おまけ:Vittoria CORSA G2.0の幅はこの動画で紹介しています。動画では27mmといってますが、よく見返すと28.5mm程度ありました。3:30秒あたりです。

5. タイヤとホイール選びの総括:自分に合った組み合わせを見つけよう

ロードバイクのタイヤとホイール選びは、単にサイズやブランドを選ぶだけではなく、ETRTO規格やリム幅の違いを理解することが重要です。特に、新旧ETRTO規格の違いや、ワイドリムとナローリムの特性を把握することで、自分のライディングスタイルに最適な組み合わせを見つけることができます。

ボク自身の経験からも、新旧規格の違いがもたらす影響を実感しています。ぜひこの記事を参考に、あなたにとって最適なタイヤとホイールの組み合わせを見つけてください。

PR
 
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました