「ミニベロにセラミックベアリングを装着すれば、スピードアップする」という情報を目にし、検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ボク自身の実際の使用経験に基づき、一般的なサイクリストにとってセラミックベアリングの効果がどの程度なのか、また、費用対効果はどうかについて詳しく解説します。
セラミックベアリングを実際に試した結果
ボクはミニベロの以下のパーツにセラミックベアリングを装着し、効果を検証しました。
- BB(ボトムブラケット)
- プーリー(リアディレイラー)
- ハブ(ホイール)
実際の使用感
- BB:空転時の回転は確かにスムーズになりました。しかし、実際の走行においては、スチールベアリングとの明確な違いを感じることはほとんどありませんでした。
- プーリー:「ペダリングが軽くなる」という期待を持っていましたが、体感できるほどの変化はありませんでした。
- ハブ:転がり抵抗は減少した可能性がありますが、ミニベロの小径ホイールでは、その効果を実感するのは難しいと感じました。
つまり、ボクのような一般的なサイクリストにとっては、セラミックベアリングによる明確なメリットは感じられませんでした。
一般的なサイクリストにとってセラミックベアリングが必ずしも必要ではない理由
- 価格の高さ:セラミックベアリングは高価であり、得られる効果と価格を比較すると、費用対効果が高いとは言えません。
- 体感できる効果の限定性:レースのような極限の環境でなければ、その違いを明確に感じることは難しいでしょう。
- 他の手段の有効性:エアロポジション、高性能タイヤ、適切な空気圧、ペダリングスキルなど、見直すべき点は他にも多く存在します。
セラミックベアリングが適していると考えられる方
- レースでコンマ1秒を争うプロのサイクリスト
- 最高級のパーツを求めるハイエンドユーザー
- 経済的に余裕があり、性能を追求したい方
スピードアップを目指すために有効な手段
セラミックベアリングだけに頼るのではなく、以下の方法も検討することをおすすめします。
- エアロポジションの習得:空気抵抗を減らし、速度向上に繋げます。
- 高性能タイヤの選択:転がり抵抗の低いタイヤを選ぶことで、走行効率を高めます。
- 適切な空気圧の維持:タイヤの空気圧を適切に調整し、走行抵抗を減らします。
- 定期的なメンテナンス:自転車の状態を良好に保ち、性能を維持します。
- ペダリングスキルの向上:効率的なペダリングを意識し、パワーロスを減らします。
- 体幹トレーニング:体幹を鍛えることで、安定したペダリングを可能にします。
上記の中でも特にタイヤを軽いものに変えると鈍感なボクでも効果が感じられました。
パナレーサー(Panaracer)

まとめ
一般的なサイクリストにとって、ミニベロのセラミックベアリングは、必ずしも費用対効果が高いとは言えません。速度向上を目指すのであれば、他の手段も検討することをおすすめします。
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