ミニベロやミニベロロードのカスタムはロードバイクに比べ、パーツの種類も少なく、なかなか軽量化するのも大変です。
そもそも折りたたみのミニベロの重量は平均で12kgほどあります。これがロードバイクだったら重量級の重さですね。
また、折り畳めないミニベロの場合は軽いもので10kgを切りますが、平均で10kg前後が一般的だと思います。
まずはじめ、軽量化する上でどうしても、軽量できない部分があります。
それは、フレームの重さです。
そもそも軽量化を目指すのであればフレーム重量の軽いミニベロやミニベロロードを選ぶほうが最終的に総重量が軽くなります。
今回はパーツごとにどれくらい軽量できるか、ボクの乗っているTern Surgeを例に進めていきます。
おすすめのベースとなる車体
軽量化を求める人の多くは折り畳めないミニベロでその中でもミニベロロードでの軽量化を考えている人が多いと思います。ボクもその中のひとりです。
ボクのSurgeはエアロロードでアルミのためフレームのみの重量が2kgあり、純正のアルミフォークが約1kgあるため、フレームセットで約3kgあります。
このフレームセットで、すでに3kgあるので限られた予算だと8kg台が限界です。
そこでベースとなる車体は軽いほうがいいので、まずは10万〜15万円前後で買えるミニベロロードを紹介します。
GIANT
IDIOM 0
9.0kg
¥135,000
ラレー
RSC RSW Carlton
9.7kg
¥162,000
フジ
HELION R
10.2kg
¥89,000
マンハッタンバイク
M 451R
9.9kg
10.5kg
¥110,000
上記でピックアップしたミニベロロードはほんの一例ですが、共通点として、ドロップハンドル、キャリパーブレーキ、タイヤサイズが451となっています。
軽量化について
コストパフォーマン的に優れた軽量化はロードバイクと同じくホイールとタイヤになると思います。
ただ、ロードバイクと違ってホイールもタイヤもそれほど種類はないので、もっと種類が増えてほしいですね。
各パーツについての軽量化の説明で一部例でボクが乗っているTern Surgeのデータを基にお伝えします。
タイヤ・チューブの軽量化
Tern Surge純正のタイヤとチューブの重量は量ってないのでわかりませんが、今履いているデュラノとその前に履いていたシュワルベワンの重量の違いは、
シュワルベワン・・・185g×2=370g
デュラノ・・・295g×2=590g
シュワルベワンを履いた場合前後で220gの軽量になります。
次にチューブですがシュワルベワンのときは25C用でデュラノのときは28C用を使っていました。
25C・・・85g×2=170g
28C・・・105g×2=210g
25Cのチューブの場合28Cのチューブと比べて前後で40gの軽量になります。
ホイールの軽量化
タイヤと同じくらい種類がないのが、ホイールです。451サイズの軽量ホイールを探すとなると、結構大変。
Tern Surgeの純正ホイールは前後で1,630gになります。
これをカーボンホイールに替えると前後で1266.6gです。
純正のアルミとカーボンを比べると363.1gの軽量となります。
今回ボクはAliexpressで中華カーボンホイールを購入しましたが、比較的Amazonなど購入しやすい韋駄天のアルミホイールが前後で1,130gなので、Tern Surge純正と比べると500gの軽量となります。
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ハンドルの軽量化
ハンドルを軽量化しようと思うと素材をアルミからカーボンに変えるのがベストです。軽量のアルミハンドルもありますが、ミニベロやミニベロロードの場合、タイヤ経が小さいことから地面の凸凹の振動がもろ腕に伝わります。
ロングライドをした場合、その振動がボディーブローのように後半ジワジワ効いてきて疲労度が高くなります。
ボクのTern Surge純正のアルミハンドルは売却してしまったため、重量を量ってませんでした。平均的にアルミのハンドルの場合300g程度になります。
ボクが購入した中華カーボンハンドルはエアロタイプで重量は215.4gでアルミと比べ、84.6gの軽量化となります。
シートポストの軽量化
シートポストもハンドルと同様アルミからカーボンに変えることによって、軽量化ができます。
Tern Surgeの純正シートポストは310gあります。変更した中華カーボンシートポストは197gなので、113gの軽量化になります。
サドルの軽量化
サドルに関しては軽量化よりも乗り心地を優先したほうがいいです。
ただ、どうしても計量化にこだわるのであれば、Amazonで購入できる超軽量カーボンサドルなどはいかがでしょうか?
現在ボクが使っているパワーサドルが233gです。この中華カーボンサドルは98gなので、135gの軽量化になります。
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フォークの軽量化
純正のフォークがアルミの場合はカーボンフォークに変えると約半分の重さになります。Tern Surgeの純正はフォークはアルミで1030gありますが、これをカーボンに変えると520gになり、510gの軽量化となります。
コンポーネントの軽量化
コンポーネントの交換は比較的コストがかかるため、コストパフォーマンは悪いです。
ちなみにボクのTern SurgeはクラリスR2000がデフォルトで付いてましたたが、ブレーキとクランクはコストを抑えるためシマノ製品ではありません。
またクランクはホローテックⅡではなく、スクエアテーパー製になっていました。このスクエアテーパーのBBがかなり重かったです。Tern Surge純正のBBが274.7gあります。このスクエアテーパーBBをチタン製に変えるだけでも、約120gの軽量化ができます。
ちなみシマノの各コンポーネントの重量は以下のとおりです。
デュラエース | 2030g |
アルテグラ | 2340g |
105 | 2550g |
ティアグラ | 2740g |
ソラ | 2830g |
クラリス | 2810g |
コンポの重量はhttps://kazupan.com/?p=267のサイトを参考に記載しております。
ボクはクラリスから105に変えたので約240gの軽量化です。
まとめ
今回各パーツごとに軽量化をしてみましたが、これをすべて実装すると1,726gの軽量となります。
パーツ | 変更前 | 変更後 | 差 |
タイヤ | 590 | 370 | 220 |
チューブ | 210 | 170 | 40 |
ホイール | 1,630 | 1266.6 | 363.4 |
ハンドル | 300 | 215.4 | 84.6 |
シートポスト | 310 | 197 | 113 |
サドル | 233 | 98 | 135 |
フォーク | 1,030 | 520 | 510 |
コンポ | 2,810 | 2,550 | 260 |
1,726 |
変更内容は以下の通りとします。
タイヤ・・・SCHWALBEデュラノからONEに変更
チューブ・・・28Cから25Cに変更
ホイール・・・アルミからカーボンに変更
ハンドル・・・アルミからカーボンに変更
シートポスト・・・アルミからカーボンに変更
サドル・・・カーボンに変更
フォーク・・・アルミからカーボンに変更
コンポ・・・クラリスから105に変更
もし、フォークがアルミだったら8kg台までは余裕で軽量化できる結果となりました。さらにここから7kg台を目指そうと思うと、コンポをデュラエースにすれば、コンポだけでクラリスと比べ780g軽量することができますが、デュラエースはずば抜けて高いからあまり現実的ではないですね。
ほぼ平坦でしか乗らないのであればフロントシングル化すればFD、チェーンリング1枚、ケーブル分軽くできますね。
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